老人ホームの選び方について様々な視点があるが、ソフトとハードの両面からチェックすることが必要だ。最初にハード面に関しては、施設内の設備が充実しているかに着目しよう。利用者にとって必要な医療器具の設備があるかが、重要なポイントになる。施設内を見渡せば、AEDが目につく位置に設置されているか視認することができる。バイタルチェックを行っている時に見学すると、血圧計などの計測機器がどんな機種かを確認できるだろう。
また、共用空間の雰囲気も大切なポイントだ。ロビーに花や絵が飾られたり、ピアノが置いてあったりして、ゆとりのある空間が確保されている老人ホームでは、利用者がゆったりと過ごせる。そして、娯楽用具がある程度備わっているかについても確認すると良いだろう。ビリヤードやフィットネスジムがあったり、温泉を引いていたり、老人ホームは様々な工夫をしている。それから、施設のロケーションについては、家族が面会のために通いやすい所にある施設を選ぶことも忘れてはいけない。
ソフト面に関して注目すべき点は、職員の働く様子だ。職員の身だしなみから、職員同士の会話や利用者への声かけの様子まで観察すれば、ある程度施設の雰囲気がわかるだろう。職員が生き生きと明るく元気に働いている施設を選びたいものだ。また、レクレーション中の利用者の様子も観察できると参考になる。利用者の表情が明るく、そして楽しそうに過ごせているかを確認しよう。世間から見て人気のある施設を選ぶだけではなく、それぞれの高齢者に合った老人ホームを選択することがとても重要なのだ。こちらの『上手に選ぼう老人ホーム』にも老人ホームの選び方が記載されているので参考にしてみてはどうだろうか?