高齢者が毎日を楽しく快適に過ごすためには、入居する老人ホームを上手に選ぶことが大切だ。老人ホームの選び方を失敗してしまったために、辛い毎日を送る高齢者やその家族がいるという問題があるのも事実だ。このような問題の対策として、老人ホームを選ぶ時には、働いている介護職員の雰囲気をチェックしたり、実際の生活に掛かる費用を確認したりすることがポイントとなる。
老人ホームでは、多くの介護職員が働いている。実際に高齢者と触れ合うことが多い介護職員の雰囲気は、高齢者の暮らしの質を左右する。良い人間関係ではない職場では、入居する高齢者も気持ち良く過ごすことはできない。また、連携不足による介護のミスも起こりやすくなる。このような問題点に気付くためには、老人ホームを実際に見学して介護職員の働く様子や雰囲気を確認すると良いだろう。表情や声掛けの様子から職場の雰囲気の良し悪しがある程度判断できる。
老人ホームは、入居時にまとまった費用が掛かることが多いが、それ以外にも毎月の生活費も掛かる。一時金の支払いができたとしても、継続して費用が払えずに退去せざるを得ないという問題があるのだ。このような事態を避けるためには、長期的な支出の計画をきちんと立てておくことが大切だろう。老人ホームを選ぶ際は、最初の支出の大小だけではなく、長く生活するための費用を年単位で考慮し計画しておくことが大切だ。ケアマネージャーや、場合によってはファイナンシャルプランナーなどお金のプロにも相談してみるのも良い。